
犬を飼っている人は昔から大勢いますが、現代では「ペット」ではなく「家族」として捉える人が増えていますよね。
栄養価の高いドッグフードの登場や動物病院の医療技術も高くなっているため、犬の寿命もかなり長くなっています。(大型犬は約11年、中型犬は約13年、小型犬は約15年)
そのため、かなり長期に渡り愛犬に癒されることができるわけですが、いったいなぜ犬は人間にとってこれほど大きな「癒しの存在」なのでしょうか?
この記事では、そんな「人間が犬に癒される理由」について解説していきたいと思います。
人間が犬に癒される理由
それでは、実際に人間が犬に癒される理由を挙げていきましょう。
①オキシトシンが分泌される
数あるペットの種類の中でも、特に犬と触れ合うことでオキシトシンが分泌されるといわれています。
オキシトシンは、別名「幸せホルモン」と呼ばれていて、ストレス軽減や精神の安定にポジティブな効果を及ぼします。
②セロトニンが分泌される
犬と触れ合うことで分泌される物質は、オキシトシンだけではありません。
安心感をUPさせる「セロトニン」の分泌量も増えるのです。
犬と触れ合った際に「あー、癒されたー」と感じるのは、このセロトニンの効果だといえるでしょう。
セロトニンは疲労感も軽減してくれるため、仕事で毎日忙しく過ごしている人にも最適なのです。
③フェニルエチルアミンが分泌される
通称「恋愛ホルモン」と呼ばれているフェニルエチルアミンも分泌量がUPします。
恋愛しているわけでもないのに分泌されるのは少し意外ですが、それほど人間にとって犬は愛しの存在であるということなのでしょう。
フェニルエチルアミンが分泌されると、交感神経が鈍り副交感神経が優位になるという傾向があります。
それゆえに、ストレスが軽減され、癒される感覚が味わえるのでしょう。
④孤独感を感じることがない
核家族化が進む現代の日本では、1人で暮らし単身世帯が非常に多くなっています。
その数およそ1400万世帯となっていて、多くの人が「寂しさ」や「孤独感」を感じながら暮らしています。
高齢者だけでなく、若者も1人で暮らすケースが増えています。
一般的には結婚適齢期になれば恋愛やお見合いをして結婚するケースが多くなるわけですが、現代の若者は恋愛に対してネガティブなイメージを持っています。
「若者の約70%が恋人なし」という株式会社リクルートの調査結果からも、いかに若者が恋愛に対してネガティブなのかがわかります。
しかし、1人暮らしであっても、犬を飼えば孤独感を感じる機会はかなり少なくなるはずです。
仕事が忙しく、毎日帰宅時間が22時以降になるような人には向きませんが、それほど残業もなく、休日に頻繁に外出する人でなければ、十分に犬を飼うことができるはずです。
家に自分1人しかいなければ寂しさや孤独感が大きいですが、愛犬がいることによってそうしたネガティブな感情を抱かなくて済むのです。
特に癒される犬種

犬といってもその種類は非常に多く、日本でも様々な犬種が変われるようになりました。
犬種によって外見や大きさがかなり違いますが、性格にも大きな違いがあるものです。
数ある犬種の中でも、特に癒されるとされる犬たちがいるので、挙げてみましょう。
①ゴールデン・レトリバー
もしも大型犬を飼える環境であるならば、ゴールデン・レトリバーがおすすめです。
顔に優しさが滲み出ていますが、まさに性格は温厚そのものです。
いつでも穏やかに過ごしていて、人が大好きなのでいつでも傍にいてくれます。(0歳~5歳くらいまでは多少やんちゃです)
怒って吠えることも少ないので、飼い主さんの癒され度はかなり高くなることでしょう。
一緒にベッドで寝てしまえば、最高の抱き枕になること間違いなしです。
②フレンチブルドッグ
日本でも飼う人が増えているフレンチブルドッグも「癒される犬種」だといえます。
とにかく人懐っこく社交的なので、飼い主さんにたくさんの笑顔を届けてくれるはずです。
外見が非常に特徴的で、愛らしいのも癒されるポイントです。
③シーズー
中国原産のシーズーも、癒される犬種の1つです。
見た目も可愛いですが、非常に穏やかな性格であるため飼いやすい特徴を持っています。
「人間の心を持っているのでは?」と感じる飼い主さんも多いようです。
子どもや高齢者でも安心して飼えるため、非常におすすめです。
まとめ

今回は、「人間が犬に癒される理由」について解説してきました。
犬を飼うことで、オキシトシンやセロトニン、フェニルエチルアミンなどストレスを軽減させ幸福に感じる様々な物質が分泌されます。
さらに寂しさや孤独感を軽減してくれる効果も期待できます。
もしも犬を飼える環境で暮らしているならば、ぜひ飼うことを検討してみてはいかがでしょうか?