
日本では一昔前までペットといえば「犬」でしたよね。
1990年代はもちろん、2000年代も圧倒的に犬を飼う人が多かったのですが、2017年頃を境に猫の飼育頭数の方が上回っています。
平均支出が猫の方が安く、散歩に行かなくても良いといった理由が挙げられますが、なんといっても「可愛さ」に気づいた人が増えたことが大きな要因だといえるでしょう。
果たして猫にはどのような癒し効果があり、いったいなぜ猫がいるだけで癒されるのでしょうか?
この記事では、そんな「猫の癒し効果や猫が癒される理由」について解説していきたいと思います。

猫の癒し効果
それでは、実際に猫を飼うことで得られる効果をいくつか挙げていきましょう。
①リラックス効果
犬は猫と比べると寂しがり屋で、「飼い主さんにかまってほしい」という欲が強いですよね。
疲れていない時には「可愛いな」と単純に思えますが仕事などで疲れが溜まっていたり嫌なことがありストレスが溜まっていたりすると、「今日は遊んであげられるような気分じゃないんだよな」といったことにもなります。
犬は毎日散歩に行く必要がありますし、犬種によっては1日1回散歩に行かなければならないケースもあります。
猫の場合、散歩に行く必要もありませんし、穏やかな性格で「一緒に遊ぼう」とねだることも少ないですよね。
疲れてのんびりモードの飼い主の近くで寝そべって毛繕いをするなど、一緒にいるだけで心地良い空間となります。
その空間はまさに「癒しの空間」であり、十分なリラックス効果を与えてくれるのです。
②ストレス軽減効果
猫に触れることでストレスが軽減されるというのは、様々な大学の研究で科学的根拠が示されています。
「幸せホルモン」智呼ばれているオキシトシンが分泌され、ストレスが軽減できるのです。
正確には、オキシトシンの分泌と同時にストレスホルモンであるコルチゾールが軽減されます。
交感神経が優位になっている状態だったとしても、副交感神経が優位に切り替わり、リラックスモードになるわけです。
猫が癒される理由

前述した通り、猫を飼うことでリラックス効果とストレス軽減効果が得られるわけですが、いったいなぜあれほど癒し効果が高いのでしょうか?
先ほどとは違った視点で考えてみましょう。
①とにかく可愛い
日本では、「あなたは犬派?それとも猫派?」といった質問をすることが人生で何度かありますよね。
特に初対面や深い関係性になっていない人とペットの話になった時は、かなりの確率でこの質問がどちらかから出るはずです。
猫派の人からすると、猫は「とにかく可愛い」と感じます。
・キラキラした瞳
・モフモフした柔らかい毛
・毛繕いしている姿
・プニプニの肉球
猫派の人は猫のそのすべてが愛おしく感じるはずです。
②自由気ままな姿が現実を忘れさせてくれる
猫は自由の象徴ともいえる動物ですよね。
犬のようにリードにつながれて散歩するわけでもなく、部屋の中を自由気ままに動き回ります。
飼い主さんによっては放し飼いしているケースもあり、近所の道路をのんびりと歩いたり、日向ぼっこをしたりなど好きなように行動します。
「生まれ変わるなら猫になりたい」と思う人も多いのではないでしょうか?
飼い主に媚びることも少ない点も、好きなように生きている象徴的な行動です。
人間社会で疲れやストレスを溜めて帰宅した人間がその猫を姿を見ることで現実を忘れることができるため、癒されるのです。
猫は犬よりも飼いやすい

もしもあなたが日々の生活に疲弊しているのであれば、「猫を飼う」という選択肢を検討してみましょう。
もちろん、「猫アレルギーがない」「猫の寿命が尽きるまで責任を持って飼う覚悟がある」という最低条件はありますが、猫は犬と比較すると飼いやすいペットなので、癒しを求めている人には非常におすすめです。
犬の平均支出が年間約35万円であるのに対して、猫は約16万円となっています。
半額の支出となるため、経済的には圧倒的に猫が飼いやすいといえるでしょう。
また、前述した通り猫は散歩をしなくてもOKです。
抜け毛対策の空気清浄機や爪とぎの設置、自動エサやり器や水を用意しておけば、飼い主のサポートがなくても大丈夫です。
単独行動を好むため、留守番も苦にしません。
猫を飼うことでリラックス効果とストレス軽減効果が得られるわけですから、暮らしの幸福度がUPする可能性は高いといえるでしょう。
まとめ
今回は、「猫の癒し効果や猫が癒される理由」について解説してきました。
「猫を飼いたいな」といった願望を持っている人も多いかと思いますが、ここで挙げたように猫はポジティブな効果を飼い主さんに与えてくれます。
経済的にも負担は大きくありませんし、飼う労力もそれほど大きくありません。
暮らしの幸福度をUPさせるためにも、ぜひ猫を飼うという選択肢を検討してみてはいかがでしょうか?